見えない 99.9% を、可視化する
3ヶ月に1度の診察で、医師があなたに会えるのは 5〜10 分。残りの時間に、健康はつくられています。PHR(Personal Health Record)で日々のデータを記録し、診察を「数字で語れる場」にしていきます。
患者さんは、こんなジャーニー(旅)を生きています。
ここに、ある分断があります。
保険診療における医師の仕事は、右側——「病気を治す」こと。
左側——「病気にならないようにする」ことは、研究者や行政の仕事として、
患者さんから遠いところで進められてきました。
医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて
—— 医師法 第一章 第一条(1948年7月1日成立)
公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて
国民の健康な生活を確保するものとする。
医師の仕事は本来、医療と保健指導の両方なのです。
しかし保険診療の枠組みのなかで、後者は事実上、置き去りにされてきました。
診察室では、こんな会話が繰り返されています。
「ここの数値が少し悪いので、適切に運動したほうがいいですね。
薬を飲むほどではありません」
「で、具体的にどうしたらいい?」
ここに、私たちが埋めたい空白があります。
健康な人にも、リスクのある人にも、生活習慣病の人にも、
そして脳心血管病をすでに発症した人にも——
運動は治療法として、予防法として、確かな効果を持つことが証明されています*。
* 様々なエビデンスは、各サービスサイトのブログにて随時ご紹介しています。
運動・食事・睡眠はすべての層の方々に効く介入であり、 遺伝子を「知る」ことは、自分のジャーニーをどう歩くかを決める手がかりになります。
今の医療には、まだわからないことがたくさんあります。
ゲノムも、PHRも、「Aだから必ずBをすべき」という確実なエビデンスは多くありません。
だからといって、判断を保留するのではなく——
今できる検査、今わかっていることをふまえて、生活習慣を変えていく。
それが、私たち Doctor's Fitness の医師としての姿勢です。
3ヶ月に1度の診察で、医師があなたに会えるのは 5〜10 分。残りの時間に、健康はつくられています。PHR(Personal Health Record)で日々のデータを記録し、診察を「数字で語れる場」にしていきます。
病気を治すだけが医療ではありません。「治す医療」と「整える医療」を、ひとりの患者さんに同時に届けます。検査・治療と、予防・パフォーマンス向上を、地続きで支援します。
「運動してください」で終わらせない。運動処方箋を発行する。食事の記録を管理栄養士と振り返る。ゲノム検査から変えられる生活習慣を一緒に決める。助言ではなく、行動の設計が、私たちの仕事です。
食事・運動・睡眠・ゲノム——
「これまでの医療」と「これからの医療」を、領域ごとに見比べてみてください。
診察室では、食事の話はそれほど深くされてこなかった。気をつけて、と言われても、何をどう変えればいいのか曖昧なまま帰ることが多い。
食べたものを写真で記録し、管理栄養士と定期的に振り返る。体重の推移と合わせて、少しずつ食生活が整っていきます。さらに、通常診療では扱いにくい腸内環境の可視化にも取り組み、血液検査だけではわからない体の状態をふまえた食事改善を行います。
診察室で運動の話は数十秒。「ちゃんと歩いてます」「ジムも行ってます」という自己申告で終わってしまう。
ウェアラブル等で身体活動量を PHR として把握。診察時には数字を見ながら次の3ヶ月の目標を立てます。一人ひとりに合わせた運動処方箋を発行し、フィットネスクラブで安心して取り組めるところまで、医師が設計します。
「眠れていますか?」の一言で終わる。睡眠時無呼吸(SAS)が疑われていても、検査につながらないまま放置されているケースも少なくありません。
SAS が疑わしい方には検査と CPAP 治療まで、可能な限りオンラインで対応します。さらに S'UIMIN 社の Insomnograf で睡眠中の脳波を測定し、睡眠の質を客観的に把握。ウェアラブルや睡眠アプリと組み合わせて、よりよい眠りを一緒に設計します。
病気の発症には遺伝的要因と環境的要因の両方があるのに、保険診療ではほぼ扱えない。
ゲノム検査で、自分の体質や、なりやすい病気が少しずつ見えてきます。今の科学では「Aだから必ずBをすべき」という確実なエビデンスは多くありません。それでも、把握できることを把握し、変えられる生活習慣を変えていく。それが、私たちのゲノム外来の立ち位置です。
食事・運動・睡眠・ゲノム——気になる入口から、お入りください。
食事から整える、毎日の健康
「何を食べたらいいですか?」その問いに、医師が栄養と医学の両面から答えます。食事の記録と腸内環境の可視化で、生活習慣を行動レベルに落とし込みます。
運動を、医療として処方する
「運動してください」で終わらない。一人ひとりに合わせた運動処方箋を医師が発行し、フィットネスクラブで安心して取り組めるところまで設計します。
見過ごされてきた、眠りの質
睡眠時無呼吸(SAS)の検査・治療から、脳波測定による睡眠の質の可視化まで。診察室では数十秒で終わっていた「眠れていますか?」を、客観的な評価へ。
体質を「知る」ことから、生活習慣を変える
ゲノム検査で、自分の体質や、なりやすい病気が見えてきます。確実なエビデンスは多くなくとも、把握できることをふまえて、変えられる生活習慣を一緒に決めていきます。
個人の健康づくりは、組織の健康づくりにつながります。
プレゼンティーイズム、アブセンティーイズム—— 体調不良やメンタルの不調が、職員のパフォーマンスをじわじわと削っていく。 その手前で、PHR を利用した健康プログラムと医師の伴走によって整えていくことができたら。
Doctor's Fitness が個人向けに提供してきた仕組みを、 企業の健康経営、健保組合の予防医療プログラムへ。 職員ひとりひとりの「ウェルビーイング」=「こころ・からだ・社会的な健康」を整えることが、 ワークエンゲージメントの向上、ひいては企業価値の向上につながると、私たちは考えています。
食事・運動・睡眠・ゲノム——各領域の最新記事を、ここから読めます。
循環器内科を専門とし、急性期医療の最前線で
重症心不全・心臓移植の現場に長く立ってきました。
そこで痛感したのは、「治す医療」だけではなく、
その手前の「整える医療」が圧倒的に不足しているということ。
Doctor's Fitness は、その問題意識から立ち上げたチームです。
「治す医療」の手前で、「整える医療」を。
この問題意識を共有する医師の先生方と共に、前に進みたいと思っています。
Doctor's Fitness は、まだ発展途上の試みです。
確立された方法論があるわけでも、完成形があるわけでもありません。
だからこそ、同じ方向を向いた医師の方々と一緒に、考え、実践しながら、
この医療の形を育てていきたいと考えています。
最初の一歩として、Doctor's Fitness からのニュースレターをお送りしています。 私たちが取り組んでいること、考えていること、新しい知見や事例を、不定期にお届けします。